何事においても、どんな集団においても、ものごとをいちからはじめて続けていくとそれが慣わしとなって定着していきます。ある一定の人間が集まり、集合体として活動を継続していくことによってそこに文化が生じる。

大切にしたいものがあれば、それを大切にする。独自の文化やそれを守ることにより伝統が存在するようになります。また時に、長い間継続されてきたという事実が形式として残り、その集団の発展を妨げるような事態が生じることもあります。いわゆる形骸化とよばれるものです。

状況が変化しているのに、形式にのみとらわれると、本来あった伝統の中身もやがて薄らいでゆくことになる。

よき伝統を残すために果敢なる変革が必要とされる時が必ずやってくる。ただその見極めはなかなか難しいので、やり過ごしてしまうことも多い。

一条高校ダンス部が、その伝統を継承しつつ変革を成し遂げるにはどうすればよいのか、を考える次第です。